rain or shine

新潟在住30代 アルビサポ。 キャンプ、サッカー、酒の肴、kindle、麻雀。 キャンプの楽しみは料理と道具自慢。 サッカー観戦は有無をいわさず主観100%、媚びず見捨てず感情的に。

書き出し小説購入

巷で話題の書き出し小説を入手しました。

小説の書き出しというのは作品の出来、評価、売り上げに大きく掛かるところでありどの作家も一段と力を入れるところです、事実超有名作は冒頭にインパクト大なので無意識に覚えていたりするものです。

たとえば

吾輩は猫である、名前はまだ無い。」吾輩は猫である

「国境のトンネルを抜けると雪国であった。」雪国

といったように。

しかしこの「書き出し小説」書き出しだけの読み物です。気にいった書き出しからその後の展開を妄想したり、短い書き出しに含まれたメッセージを推理したりして楽しむのです。ああ素晴らしい。なんて酒飲み喜ばせな読み物であろうか。

少し読んでみたので気にいったものをいくつか抜粋


朝顔は咲かなかったし、君は来なかった。

朝に来るはずだった君は来なかったし、朝顔も咲かなかった。今は昼頃だろうか、彼の茫然や失意がよくわかる。


・「この中に犯人が居るかもしれないんだぞ!俺は部屋に戻る!」と言った横田にも無事朝が来た。

いやいやっ!この場合横田死ぬだろ!?死ぬはずの奴がしなないの逆にハラハラする。



・彼女なら、きっと本体よりもポケットの方を欲しがるだろう。そんな人間だ。

これは共感する。欲しいのはドラ✖️もんじゃねえ、ポケットだ。


・プールに浮かぶ月は彼女のバタ足にゆらゆらと揺れた

普段読まない感じだが脳裏にすっと風景が浮かんでくる。鏡のような水面に綺麗にうつされた月が幻想的にゆらゆらと。青春小説になるだろうか。


・母が指を鳴らすと、手作りのペガサスに乗った父が登場した。

もはやどこから突っ込んでいいのかわからん!「登場した」を使用するのがセンス満点。真似できない。


ちょっとめくってみただけだけれど小説の書き出しというよりは「書き出し小説」という新しい事にチャレンジしてる感じなのかな


書き出し小説

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