日輪の遺産読了
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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マッカーサーがマニラに隠したフィリピン独立のための資金、そいつがマラカニアン宮殿の地下から密かに日本へと運ばれた。プラチナや金のインゴットが現在の価値で500兆円。
もう間も無く戦争が終わる、負けるのだ。そうなれば大概の日本人が飢える。
敗戦を悟った陸軍省が軍事費の前借りの名目で大蔵省からその財宝の半分250兆円を戦後すぐに来るであろう恐慌から復興するため為に、GHQに見つからないよう隠す事を画策した。
その特命を受けた日本軍人3人とダグラスマッカーサー、財宝を隠すために徴用された何もしらない少女達。そして時代は変わり現在、その特命を受けた元日本軍少佐から因縁あって手帳を受け取る事になった彼らの日輪の遺産をめぐる物語。
ストーリーは始めワクワク後尻すぼみという感はあるが当時の日本人が持っていたであろうああいった使命感や愛国心は読んでいて凛となる。然し乍ら1番の主役はマッカーサー。彼の男っぷりにはすべてが霞む。